以下の論文が、Transplantation誌への掲載がアクセプトされました。
「日本において運転免許の更新中に臓器提供への登録意欲を示す準備に対する異なるタイプのメッセージの効果」
平井啓・大竹文雄・工藤直志・伊藤孝司・佐々木周作・山崎吾郎・江口有一郎
- 大阪大学大学院人間科学研究科
- 大阪大学大学院経済学研究科
- 旭川医科大学
- 京都大学大学院医学研究科
- 京都大学大学院経済学研究科
- 大阪大学COデザインセンター
- 佐賀大学医学部
Abstract
目的:日本における2017年の最近の世論調査では、回答者の41.9%が臓器の提供を希望しているが、寄付の意思を表明したのは12.7%のみだった。したがって、より多くの個人が臓器提供についての意思を登録するよう促す手段を検討することが重要である。
方法:運転免許センターで伝達された臓器提供の意図を登録するための迅速なメッセージの効果を確認するために、フィールド実験質問紙調査が実施された。この研究では、前向きランダム化比較デザインを採用した。7,615人の参加者が東京府中免許試験センターを訪れ、運転免許証を更新し、臓器提供登録と質問紙を促すメッセージを含むリーフレットを受け取った。リーフレットを受け取った参加者のうち、3,224人の回答者が質問紙への完全な回答を提供した(有効回答率:42.3%)。その後、参加者の臓器提供登録意欲を評価するために、質問紙調査を実施した。コントロール条件と次のタイプのメッセージが使用された:「ピアフレーム」、「獲得フレーム」、「損失フレーム」、「交換フレーム」、および「ピア+交換フレーム」
結果:交換メッセージが即時決定反応の増加の重要な予測因子として浮上した。損失フレームメッセージは、登録する意図がないことの減少の重要な予測因子だった。
結論:この研究は、交換・損失フレーム化メッセージが日本の都市部における個人の臓器提供に登録する準備を促進することを発見した。日本のすべての運転免許センターで、即時メッセージを強制的に配布することをお勧めする。