■ストレスマネジメントに関する研究
職場のメンタルヘルス不調の問題、身体疾患患者の病気や治療のストレスによる心理的負担などのストレスによりもたらされる状態の改善とその予防を研究しています。
■労災疾病研究事業「治療と職業生活の両立におけるストレスマネジメントに関する研究」
身体疾患の患者さんの多くが、治療が一段落したところで再び職業生活を送ることになります。普通の人でもプライベートなストレッサーと仕事のストレッサーの負荷が高いとメンタルヘルス不調となることがありますが、これらに、疾患やその治療によるストレッサーという負荷が加わります。治療と復職を経験されたがん経験者へのインタビュー調査から、復職後の「頑張りすぎ(過剰適応行動)」がその後の心身の疲労状態を引き起こし、さらに復職後しばらしくしてからのメンタルヘルス不調や「職場に迷惑をかける」という気持ちからの離職につながっている可能性があることがわかりました。このような状態にならないようにするための予防としての「ストレスマネジメント」が重要です。研究班では、メンタルヘルス不調になる前の心身の疲労状態を「脳疲労」状態と定義し、それに自ら気づき、適切な行動と周囲からの援助を得ることでストレスマネジメントを行えるようにする各種プログラムの開発を行っています。
詳細はこちらのHPでご確認できます。http://stmg.grappo.jp
■科研基盤研究B「メンタルヘルスケア受診行動の適正化のための心理教育プログラムの開発と有効性の検証」
メンタルヘルス不調となった際に、早期に専門家に相談したり、専門機関を受診したりといった適切な受療行動をとることが難しいという現象をさまざまな視点から解明し、それを適正化させるためのプログラム開発を行っています。